正月といえば初詣、ということで海猿隊の初詣に参加してきました。伏見稲荷で待ち合わせをして出発です。
私の家はお稲荷さんを奉っており、家族で正月には家の神様にお参りするのが慣わしですが、今年は妖怪仲間達と一緒に伏見稲荷に行くと家族に行くと言うと、めんどくさいので家族全員分お参りしてこいと言われました。おかげでやたらと荷物が重いです。
しかも祖母が言うには我が家の神の祭り場所は三の峰というかなり上のほうだそうで、そこまで他の方々に来ていただくだけでも申し訳なささでいっぱいです。
さらに伏見稲荷は関西ではもっとも初詣の参拝者が多い神社として有名です。とはいっても私は一月末にしか来たことがないのでどのこらい混むのか想像もつきません。
それはともかく、皆さんとは大鳥居の下で待ち合わせです。とはいっても、入り口に大きな鳥居がやたらとあるのでどれが大鳥居なのかさっぱり分かりません。近くのおじさんに聞き、大体大鳥居で待ち合わせというとどれを指すのかを聞き、そこで待つことにしました。まだ来なさそうなのでこっそりと御朱印をもらいに行きます。
ここの御朱印は巫女さんが書いてくれました。御朱印は神主さんが書いてくれるのが多いですが、たまに巫女さんが書いてくれるところもあります。ただ普通、神社で御朱印をいただくと「よい御参りでした」と言って下さるのですが、この巫女さんは言いません。おそらくバイトです。
さあ無事に合流です。人波を掻き分けて、まず、本殿にみんなで参拝です。
と思ったのですが、あまりの人の多さに他の皆さんは参拝をあきらめているようです。私は一応『講員』(信者の組合。厳密にはうちのじいさんが入っているのだが)として参拝をせねばならない(と言う義務感で)一人果敢に参拝に立ち向かいました。まぁ、賽銭を投げただけですが。
その間皆さんは巫女さんの舞を堪能していました。
本殿参拝を終えて、ようやく登山です。伏見稲荷は山になっていて、その中をずっと鳥居が続いています。地図検索サイトで伏見稲荷を調べると、参拝道がそのまま見られるほど長いです。
登る前にお札を返しに行き、その後『神馬』(無事に山に登って降りてこれるようにお参りする神)をお参りします。 少し登ると、奥社という場所があります。そこにかかっているきつねの顔の絵馬が好評です。そこでおみくじを引きました。今年初めてのおみくじは『大吉』好調です。
おみくじも引いたし満足していると、どうやら山口さんが『おもかる石』に挑戦しています。私は毎年やっているのでもういいです。にしてもおもかる石の前にすごい行列ができています。世の中こんなにも人々がおもかる石を求めているとは知りませんでした。
さぁ、ここから有名な千本鳥居です。結構な山道ですが休憩所も多いので山頂(一の峰)までハイキング気分で楽しめます。ここで物足りない方は上醍醐寺(西国三十三箇所最大の難所、京都市内)をお薦めします。
途中なんだかよく分からないスポットでみんなで木の根をくぐります。こういうものは無駄に好きです。ただ、木の根よりも隣にある謎のオブジェが気になります。溶岩のようですが、みんなで考えてもさっぱり分かりません。
途中の熊鷹社横の新池が心霊スポットらしいですが、今まで何度も通っていますがちっとも知りませんでした。
四つ辻についた頃、皆さん疲れ果てたらしく、休憩組みと三の峰まで私について来てくれるグループに分かれました。
あと一息、ということで登ります。意外とあっけなく三の峰に来ました。でもなんだか我が家の神様を祭っている場所とは違う気がすごくするのですが……。とりあえず、ここで奉納する鳥居を買います。毎年店員さんに書いてもらっているのですが、新年開けたてということで自分で書かされました。少々混乱気味ですが、自分のカンを信じてもう少し進みます。記憶にない社があります。だんだん不安になってきました。
しかし、すごく見覚えのある坂道が見えます。どうも我が家の神様をお祭りしているのは二の峰のようです。家族に騙されました。私は皆さんを待たせて、お供えの準備をします。すると、どこかからともなく子どもが寄ってきました。
「ねぇ、これ食べてもいいの?」
「お参りが終わったらね」
今にして思えば、普通見ず知らずの他人のお供え物はもらわんぞ。
祖母に言われたとおりに祝詞を読み上げ、般若心経を三回唱えます。真言宗(他の宗派は知らん)の考えでは般若心経は何にでもOKだそうで、高野山でもお坊さんの集団が神社にむかって般若心経を読む光景が見られます。
用事が終わった後、強引にお供え物振舞おうと思ったら、まず、四つ辻に戻ってからと言われました。もちろん戻った後は必死に配りまくりました。だって、荷物重いし。
帰りは行きと少し違う道、『御産場』を通ります。ちなみにこのルートはイロモノな社が多いのでちょっと面白いです。
狛カエルを発見して刃さんがいたく喜んでいました。 食事を軽く済ませ、次はです。
ケーブルカーにえらく人が並んでいます。値段もさほど高くないところを見るとこのケーブルカーは短そうです。とっとと歩いて行きたい所ですが、券を買ってしまった手前、乗らなきゃ損です。
ようやくケーブルカーでたどり着くと、エジソンの記念碑があります。ここの竹を使ってフィラメントを作ったそうです。さらに山の名前が『男山』というところに反応して『男塾』の話題で大いに盛り上がっています。ちなみに私の家の近くには『男里』や、『男神社』があるので、そのようなこと人は盛り上がれるものなのかと感慨深く感じました。
以前冥帝さんが『日本おみくじ紀行』という本を紹介してくださり、その中で石清水八幡宮には変わったおみくじがあるという話を見ました。期待を胸におみくじを引くと見事『半』!ここのおみくじは吉や凶の他に『半』『吉凶なんとか』があるのです。新年からこれはついています。
それにしても、面白い絵の絵馬があります。そういえば、京都の安井金毘羅には絵馬資料館があります。何人か絵馬好きだと言ってましたが知らないと言うことはマイナーなスポットかもしれない。そんなこんなで絵馬に書かれた願いを皆さんと堪能しました。
ここはサックと見て下にある極楽寺に行きます。とはいっても石清水八幡宮の麓ですが。やけに建物がボロいです。 本当は軍人病院という心霊スポットに行く予定だったのですが、時間の関係でカット。ちなみにこの軍人病院、本当は病院でも何でもないらしい。なんだそりゃ。
次はそろそろ神社も閉まりそうな時間ですが藤森神社です。競馬関係らしく、馬の絵がたくさんあります。しかも新年なのに建物が改装中。ここでは馬みくじを発見!焼き物タイプです。ちなみに大吉でした。
そろそろ日も暮れて、伏見で食事……の前にシークレットです。 黄桜が運営する『かっぱ資料館』です。昔、黄桜は河童を商品のキャラクターにしていました。もともとは商品関係の河童画やコマーシャルを流していたのですが、最近全国の河童に関する資料を置きだしたようです。ここ来るの二度目だわ。
河童の後は宴会です。というか、御香宮は?と聞くと宴会後らしい。汲む気満々で来たのに。
宴会はアンキモがうまかったです。私は家が遠いので一足先に変えることにしました。冥帝さんがそれじゃあと、御香宮の場所を教えてくれたのでせっかくなので行きます。とはいっても夜なので名物「水みくじ」ができない……。
意外と他にも汲みに来ている人がいました。無事汲み終わり駅にむかうと、店の前から皆さんが出てきました。あの後すぐ終わったんだ。
とりあえず混じって解散し、さぁ、駅にむかいます。後々気づいたのですが御香宮に行ったの私だけです。なんだか帰るのもめんどくさくなったので、漫画喫茶に更けこむ事にしました。家帰るより安いし。