京都初詣2日目

 漫画喫茶に泊まったのは失敗でした。昨日から風邪っぽかったのですが、さらに酷くなっています。店を出るときは、本当にこれで今日一日乗り切れるか心配になりました。それでもお金をかけたくないので八時には出歩いて待ち合わせの場所四条烏丸まで行くことにしました。野生の勘があれば何とか時間までにはたどり着くでしょう。

 途中、円山応挙の住宅後などを見学(通っただけだが)し、目的地にやや迷いながらもたどり着きます。それにしても見覚えのある場所だと思っていると、六角堂(西国三十三ヶ所の一つ)の近くのようです。

 時間に余裕があるので近くの寺、佛光寺に行くことにしました。途中『それっぽい社』などがあり、気分を盛り上げてくれます。歩いていると、お店を出たときよりもましな気分になりました。何とか生きていけそうです。佛光寺で鳩を見て満足したので、次は六角堂に向かいます。

六角堂にて

 朝から意外と人が来ています。ちなみにここの名物は『鳩みくじ』です。とはいっても私が行ったとき売り切れていました。今が稼ぎ時だろ、おい。しかも鳩みくじを買いに来ている人がいるし。

 この六角堂はなかなか面白いです。やや『パラダイス』の香りが漂っています。私は椅子に座り、寺を眺めながら昨日のお供え物の残りのポテトチップスを食べ、これもまた昨日の残りの酒をあおっていました。下戸なので一口だけですが。

 手元にあるものを食らい尽くし、ボーっとしていると男の子が鳩に餌をやっております。その鳩の中に一匹白くて足が一本しかないやつがいます。どうもその鳩に餌をあげたいようなのです。朝からポイントの高い光景です。私は微笑ましい光景を後に、ようやく目的地へと向かいだしました。


素敵な路地

 まず手始めは平将門の首がさらされた『神田神宮』という物騒な場所です。帝都物語の愛読者としてはツボです。

 途中、写真を撮ろうか迷う素敵な路地があったのですが、撮り損ねてしまいました。しばらく歩くと、どうも目的地を通りすぎたらしく引き返します。着いた路地は、さっき気になった素敵な路地でした。ちょっと嬉しかったです。

 その後は『繁昌の宮』に行きます。ここから『未婚で見ると結婚できなくなる岩』に行くそうです。未婚なので待機することにしました。『触ると一ヶ月家に妖怪が出続ける岩』を見た身としては非常に悔しいです。

 次は輪入道が出たという道に行きます。途中の『匂宮』が気になりみんなが足止めされます。っつーかここ、佛光寺に行く途中の『それっぽい社』です。くっ。

 『匂宮』はどうも天神さんを祭っているようです。天神さんは梅好きです。梅の花をこよなく愛する身としては尊敬すべきお方です。そういえば、飛び梅は紅梅なのか白梅なのかが気になります。個人的にはぜひ紅梅であって欲しいです。

 ようやく輪入道の道に着きました。思いっきり佛光寺前の道です。まったく朝来た道です。あぁぁ。

 輪入道道を通り、神明神社へと向かいます。ここは鵺退治をした場所だそうで、その時の矢が奉っているそうです。

 どうもここまでがシークレットだったようです。大変時間がかかっていますが、あまり気にしてはいけません。

いきなり秘境

 それからバスに乗り酒呑童子の首塚『首塚大明神』へと向かいます。着いた先は雪でした。途中、写真を撮ろうかちょっと迷う面白いトンネルがあります。後から聞いたのですが、どうも心霊スポットらしいです。変なカメラ運です。

京都の自然

 『首塚大明神』へと向かう道は潰れたラブホテルや、見事な廃屋、怪しい煙突などですばらしい雰囲気を醸し出しています。人気のなさもあいまって、大好きな感じです。しかも『京都の自然二百選』の場所らしいです。微妙です。


首塚大明神

 『首塚大明神』は昨日見た神社とは打って変わって人気がなく、隠れた神社って感じでした。というか、このあたり、ほかになにがあるのだろう。

 ここは首塚だけに頭がよくなるそうです。酒呑童子はお酒が好きらしいので、ちょうど持っていたのをお供えしました。刃さんが賄賂、賄賂と嬉しそうです。


樽みくじ 樽みくじ吉の景品

 バスで戻り、松尾大社です。ここの名物は『樽占い』です。私の思惑通りみなさん、こぞってはまっているので、誰か大吉を当てるかと期待したのですが、残念。大吉とった人がいたら景品写真取らせてもらうつもりだったのに。

 ここでもおみくじを引きましたが大吉です。そういえば、お正月は福引もしているようです。ここでも水が汲めるので強引にペットボトルの水を飲みお持ち帰りします。


 次は嵐山です。ここには世界遺産のお寺があるのですが、今回はスルー。安倍晴明墓所に行きます。そういえば、晴明神社にもまだ行ってないや。

 次は私電に乗って太秦です。嵐山駅には足湯があるのです。すごく入りたい。

 太秦には『いさら井』という秦氏ユダヤ人説の根拠となる井戸があります。

でも、いくらユダヤ人だからといって、なぜ井戸に『いさら井』(イスラエルの意らしい)と書くのかがよく分からないです。私は井戸のことはよく分かりませんが、自分が大阪人だからといって、外国で作った井戸に『大阪』と書くものなのでしょうか。それとも、「いさらい族」専用井戸という意味でしょうか。


三本鳥居

 その後は『大酒神社』です。京都三大奇祭の一つ「牛祭」の神社だそうです。ここを軽く見て最後は『蚕ノ社』です。ここには三本鳥居があるのですが、さっぱり見えん。写真で強引に見えるようにしといたけどよく分からなかったです。途中心霊スポットを通ったけど、言われなければ分からない普通の場所でした。

   そして、最後は宴です。イタ飯屋でどんちゃんしました。パスタは美味かったが、ティラミスがおいしくなかったです。二次会も参加したかったのですが、昨日は家に帰っていないし、気持ち悪いし、家が遠いので帰ることにしました。

 帰る途中でようやく気がついたのですが、駅のホームで電車を待つとき立っていられないほど気分が悪かったらしく、ゲロ吐きそうな気分でした。風邪気味のときは酒、飲んじゃだめだね……。あべし



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